さて、前項の通りどの障害に合っても、作物は健全生育を阻害され、収量・品質の低下を招くなど、その対策による農薬等の経費増大、更には栽培様式改善等による設備費など、いずれも経営を圧迫する要因になってしまいます。 これらの障害をどの様に改善・軽減していくか、安定した栽培を可能にし、健全栽培を継続して行くには、目先だけの代替療法でなく、発生要因を根源から改良(健康な土づくり)・改善して行くべきではないのでしょうか。 |
障害が起きれば、困るのは誰ですか、誰のせいですか、最後に困るのは、栽培者自身なのでは無いでしょうか。
こうして、解決策を講じて来た事を、収量が減るから、仕方ないから、みんなそうしているからでは無く、根源から改善・軽減する手立てを探求すべきなのです。 |
真剣に取組みしている方は、みんなが食べる物だから、安全で栄養価の高い物を提供しなくてはと、常に研究と努力を重ね、立派な栽培を営んでいる生産者です。 |
≪人間は食する動物であり、健康の根源は、すべて食からです≫ |
小生は、職業柄、全国の多くの生産地を訪れ自然環境農法の指導と普及を兼ね、生産者と接し、農業の現状を聴いたり、見たりと、現場の状況を通じて勉強して参りました。そんな中で一番感じる事は。 ◎ 立派な農業人の方は意識改革が進んでいる事。 ◎ いつも笑顔と自信に満ちている事。 ◎ 家族の統一が図られている事。 ◎ 農業は何年経験しても、一年生ですよと謙遜である事。 ◎ 作物に対しての観察心を持ち、研究心に満ちている事。こころ和む事は。 ついつい会話が弾んでしまい、談義に花咲く方は、どの地域を訪問しても必ず何人かは居るのです。 立派に栽培をしている方。 ついつい時間を忘れ会話の弾む時。 |
次頁から、トーマスくんによる 自然環境農法 で、障害改善・軽減する為の、健康な土づくりの生態系の論理と腐植の大切さに参ります。 |