芝の病気をひきおこすものの多くは、自然界の土や水の中で生活している菌です。それが、何らかのきっかけでその菌の密度が増えたり、芝草体内に入り繁殖したりして発生します。その多くは、水はけの悪い箇所、通気性(根に酸素が届かない)箇所が多く、肥料のやりすぎでそういった土壌環境を悪化させたり、病害を引き起こしたりする場合もあります。植物も人と同様で健康であれば病気にかかりにくく、その健康維持には、土壌環境がもっとも重要になります。私どもの考えは、芝生を育てるのではなく、芝生の根を育てる、 深い根を下ろせる「土壌環境を整える」ことで病害や高温障害、干ばつ障害に負けない健康な植物にすることをご提案いたします。
■芝の発根試験
写真は、①トーマス菌肥料、②化成肥料、③無肥料の3区に分け野芝にて試験を行った。7月5日芝刈り後コア抜きし筒に入れ10日後の写真
<結果>
①区は、③区に比べ芝部の色は同様で多少成長した程度だったが、根は2倍以上伸び毛細根が多く発達した。
②区は、③区に比べ芝部の色は濃くかなり伸びたが、根の成長は少なく、主根が多少伸びた程度であった。
<考察>
上部の発達と根の発達に著しい差が出ているが、近年の異常気象(高温、干ばつ、長雨)に耐えられる為に、まず①の状態にし、長期的に芝を維持すべきであり、濃い色の芝を求めるならば、根づくり後に、程々の肥料を施すべきである。
①トーマス菌肥料 | ②化成肥料 | ③無肥料 |
■アープ・トーマス・オルガ菌を応用しての芝育成管理【製品使用の特徴】
- 各種の有機腐植体と有効微生物を配合した、高品質の土壌改良剤です。
- 水はけ、通気性、保水性もいい土壌構造(団粒化土壌)になり、病害に強くなる。
- 土中の残渣(サッチ)等を分解し、土中をクリーンな状態にする。
- 芝自体を成長させる事より、芝の根を深く健全に生育させる土壌環境を作ります。
- 土壌の活性を促す為、根が深く毛細根が発達し、強靭な芝育成が可能です。
- 芝の徒長を抑制し芝刈りや目砂等のメンテナンスが軽減されます。
- 色彩は、ほぼ一定を保ち良好な状態が継続されます。
【使用方法】
使用方法は、10㎡(3坪)当り6~10kgを芝の上に撒き、竹ぼうきやレーキなどで芝の根元に馴染ませる。
<使用時期の目安>
・3月中旬~4月ごろ
・6月下旬~7月ごろ
・9月中旬~10月ごろ
この時期を目安に年3~4回行う。
- 散布は、降雨前が理想的。散布後乾燥状態が続きそうな場合は、散水してください。
- 新規に芝を植える場合は、基礎土に15~20%位を混合して使用して下さい。
- 使用方法は、トーマスくんを葉面から平らに撒ける量の水に希釈し散布して下さい。
- 散布量は、10㎡(3坪)当り、原液量100ml(100cc)目安を平らに撒ける量の水(5リットル~10リットル)で希釈して、ジョウロ等で散布してください。
- 使用回数は、2ヶ月に1回程度(年4~6回位)行なうと良い。
- 他の肥料(芝専用など)を、その肥料の基準量の30~50%を目安で行なって下さい。 (ただし、緑が濃い芝を求められるならば、通常でも良いですが、芝刈りが大変です。)
- 特徴内容が年々増して、安定した維持管理と綺麗な芝育成が期待できます。